審査員スペシャルインタビューVo.06 〜仲田みずほ先生〜
- 6月17日
- 読了時間: 4分
国内外の若いピアニストたちにとって、新たな挑戦の場となる「国際ソリストコンクール ピアノ部門」。
今回が記念すべき第1回の開催です。
まだ始まったばかりのコンクールですが、
私たちはここを、演奏する人と聴く人がまっすぐにつながる場所にしていきたいと考えています。
このコンクールが特別なのは、“聴く力”と“導く力”を兼ね備えた『審査員』の存在です。
演奏技術だけでなく、その人がどんな音楽を奏でようとしているのか――
そんなところまで丁寧に耳を傾けてくださる、心ある先生方が揃っています。
このインタビューシリーズでは、審査にあたる先生方の音楽への想いや日常、
そして教育者としてのまなざしに触れながら、
これから舞台に立とうとする皆さんに、「このコンクールで挑戦したい」と思っていただけるきっかけをお届けしていきます。
コンクールを「試される場」ではなく、
「自分の音楽を届ける場」として感じてもらえるように――
そんな想いを込めて、お届けします。

ピアノの道に進みたいと思ったのは、何歳頃ですか?
その際、例えば学校(勉強・宿題など)とピアノの両⽴はどのようにされていましたか?
小学生の頃からなんとなく音楽の道を意識していましたが、最終的に進もうと決めたのは中学生の時です。私は田舎で育ったため、コンサートを聴く機会や、音楽に取り組む仲間と出会う機会が多くはありませんでした。もっと本格的に音楽を学べる環境に身を置きたいと思い、東京の音楽高校を受験することを決めました。
両立についてはのんびりとした環境にいたこともあって、勉強はあまり負担には感じておらず、どちらかといえば好きでした。ピアノを優先し、そのあとに勉強するというスタイルだったと思います。
オフの日は何をして過ごしますか?また長期の休みがあればどう過ごしたいですか?
休日には、家族で自然の豊かな場所に出かけてリフレッシュすることが多いです。長期休暇が取れたら、時間に追われることなく、ゆっくりと譜読みをしたり、本を読んだり、美術館を訪れたりして過ごしたいです。夜は好きな料理を作って、お酒を楽しみながらゆったりと過ごすのが理想です。映画鑑賞も大好きです。
今まで数多くのコンクールに参加されたかと思います。
その中で思い出したくもないくらい「やらかしてしまった…」と言う黒歴史はありますか?
「満足のいく本番」はなかなかなく、どの本番も基本的には思い出したくない、というのが本音です(笑)
舞台袖で手が冷えて指が動かなくなってしまったことはありますか。
どのように対処しましたか。
また、指が冷えないオススメの方法があれば教えてください!
本番の日は、手袋を持ち歩いています。手が冷えそうなときは、歩いたり屈伸運動をしたりして、足腰を動かすようにしています。
本番前のルーティンはありますか。
(必ず〇〇を摂取するようにする・前日は何時間寝るようにする、など)
特別なルーティンはありませんが、高校生のとき、本番前日に学生会館の食堂で「カツ丼」を食べて油にあたり、大変な目にあったことがあります。それ以来、本番前日や当日は揚げ物を控えるようにしています。
練習のモチベーションが下がったときはどうしてますか?
(生徒さんへのご指導も含めて)
自分の中で表現欲が薄れていると感じるときは、意識的に感動できるものに触れるようにしています。例えば、好きな音源を聴いたり、コンサートに足を運んだり、書籍を読んだりします。この時に聴く好きな音源やコンサートは、取り組んでいる曲に直接は関係ないものが多いです。それとは別に、自分の練習を録音して聴くという行為も有効です。否応なく危機感をあおられて、やらざるを得なくなります(笑)
演奏時に心掛けていることはありますか?(生徒さんへの助言も含めて)
練習を重ねていく中で、時には非常に細部にこだわって取り組むこともあります。でも最終的には、「この曲を初めて聴く人に何が伝わるか」という視点を持って演奏するように心がけています。
インタビューご回答ありがとうございました。
仲田みずほ先生のホームページやSNSもぜひチェックしてみてください。
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